※下記の文章を直して、ご自由にお使いください。
〇〇市専用の生成 AI の利用ガイドライン
このガイドラインは、〇〇市の業務で ChatGPTなどの生成 AI を業務上で試用する際の注意事項をまとめたものです。生成 AI は業務効率向上に大いに役立ちますが、データの内容や生成物の利用方法によって法令違反や他者の権利侵害のリスクもあることに注意してください。このガイドラインを理解し、適切に生成 AI を活用しましょう。
また、生成 AI の利用やこのガイドラインに関する疑問がある場合は、〇〇課に確認してください。
1. 正確性の確認
正確性が必要なものについては、根拠や裏付けを自ら確認することが必要です。
・回答の引用元の確認
議会答弁などの正確性が必要なものについては、文章生成 AI が利用した引用元が表示されるChatGPTを使い、自ら確認することが重要です。
※注意事項1を参照
2. 著作権保護に注意すること
学習データとプロンプトの入力において、著作権侵害をしないように注意してください。
・学習データ
ネット上から学習データを自由に拾い回答する GPT については、著作権侵害の可能性があるので注意が必要です。なるべく著作権で問題のない公共データから学習してある GPT を利用することをお勧めします。
・プロンプト
例えば、プロンプトに「作家の〇田〇子さんの文体に似せて文章を生成してください」と個人名を入力する場合や、「湯けむり〇〇温泉殺人事件の内容に似せて文章を作成してください」と著作物名を入力すると、著作権侵害の文体が出てくる可能性があります。
※注意事項2を参照
3. 個人情報等、機密性の高い情報は入力しないこと
ChatGPT の利用規約において、公務員専用ChatGPTなどの有償API版 を利用する場合においては、機械学習などに使われないため、データ流出しないと明記されています。その上で、一応、当自治体では、個人情報や機密情報は入れないようにお勧めしています。
・個人情報
個人名、メールアドレス、クレジットカード番号、住所など
特に、行政用でないChatGPT においては、最初に個人情報であるメールアドレスなどを入れることがデフォルトになっているので、メールアドレスを入れずに使えるChatGPT を使うことをお勧めします。また、利用登録時に、最も重要な個人情報であるクレジットカード番号を入れなくて済むAIを利用することをお勧めします。
・機密情報
秘密文書に相当する、高い機密性を要する情報資産、契約関係情報、訴訟・審査請求等に関する情報等は、入れないようにお勧めしています。
4. 利用方法による使い分け
利用用途によって、最適な GPT が異なり、特徴が違うことを把握しましょう。
・挨拶文、議会答弁、企画書、提案書、行政文書
行政用にエンベディングされた専用 ChatGPT を使うことで、正確性、著作権、安全性を向上させることができます。
(参考例)
多くの自治体が利用している公務員専用 ChatGPT
https://digital-supporter.net/dxgpt/
・要約、翻訳
文章の要約や翻訳については、公共データをエンベディングしている公務員専用 GPT は、行政向け文書に内容が最適化されてしまうため、追加学習のない初期状態の ChatGPT の利用の方が適しています。
(参考例)
初期状態の ChatGPT
https://chat.openai.com/
※注意事項3を参照
・プレスリリース
プレスリリース専用 ChatGPT を使うことで、文体とフォーマットなどがプレスリリースに合致して業務が効率化できます。
(参考例)
プレスリリース専用 ChatGPT
https://digital-supporter.net/presley/
・住民向け
住民の回答に応えるものについては、フォーマットデータを各自治体の現状に合わせて修正して、エンベディングを行うことで正確性を向上させることができます。また、お年寄りの利便性なども考慮し、音声対話なども検討することが大切です。
(参考例)
住民向け音声対話型 ChatGPT
https://digital-supporter.net/prlady/
5. その他
・必要性に応じて、「文章生成 AI で作成しました。」と記載すること。
・何度も視点を加えて、高度な回答を導く「重ね聞き」で正確性を向上させることができます。
・生成 AI の特性をとして、下記の場合がある事に注意してください。
(ア) 国の公共データが必ずしも当自治体に当てはまらない場合
(イ) 回答に間違いや偏見がある場合
(ウ) 情報が古い可能性がある場合
(エ) 質問から得た機密情報や個人情報の漏えい、著作権侵害等のリスクがある場合
注意事項①
大規模言語モデル(LLM)の原理は、「ある単語の次に用いられる可能性が確率的に最も高い単語」を出力することで、もっともらしい文章を作成していくものであり、書かれている内容には虚偽が含まれている可能性があります。また、行政文書をエンベディングしてあるものは、行政全般に正確性が高いものの、当自治体にとって例外的に正確でない場合もあります。そのため、生成物を利用するにあたっては、必ず根拠や裏付けを確認するようにしてください。
注意事項②
生成 AI を利用して生成したキャッチコピーなどを、公共の場で宣伝などに使う行為は、他者が権利を持っている登録商標権や登録意匠権を侵害する可能性があります。
注意事項③
公務員専用 ChatGPT と異なり、初期状態の ChatGPT を利用する場合は、個人情報であるメールアドレスや電話番号の登録が必要になります。自治体から与えられているメールアドレスなどの個人情報を登録する場合においては、事前に所属長(情報セキュリティ管理者)の了解を得るようにしてください。
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業務を効率化するためのプロンプト文のサンプル事例
〇〇市消防署の職員で講演します。テーマは「自主防災訓練・防災訓練への参加の呼び掛け」です。自助・共助・公助についての説明を含めてシナリオを作成してください。
デジタル人材育成研修会の講師〇〇さんへの御礼状を作成してください。
〇〇の防災ヘリコプターを更新したので、議会で説明する文書を作成してください。
自治体アプリの子育てアプリの普及に向けた提案書を作って。
〇〇市の青少年健全育成活動報告会議で会長から挨拶を行います。会長挨拶文を作ってください。
住宅土地統計調査の調査員向け説明会の挨拶文を統計に関するエピソードを交えて調査協力のお願いの言葉も加えて書いてください。
若い女性が地元に残ってくれるためには行政は何をしたらよいかの提案書を作って
医療的ケア児コーディネーターの役割について、答弁書を作ってほしい
高校生の県内就職率向上対策について質問された場合の議会の答弁書を書いてください。
理容所の経営者に衛生意識を問うアンケートを行います。10項目考えてください。
駅前で開催する地ビールを中心とした夏祭りの告知文章を書いて
ヤングケアラー支援策の充実についての議会答弁を作って
※ChatGPTは米OpenAI社の登録商標です。